たかきびは、昔は山村のあちこちで作られていた禾本科の植物。中国名はコウリャン。愛知県豊田市稲武地区(http://www.inabu.jp)では、昭和20年代のころまで、一般の農家で赤い実のもち系のたかきびを栽培していました。実は粉にして団子にし、実をとったあとの穂と茎でほうきを作り、赤い殻は、煮出して、その赤い汁で1年分の家族の箸を染めたといいます。箸は竹製で、たいてい、家族全員で作りました。
たかきび団子のぜんざいは、大人の小腹ふさぎや子供たちのおやつでしたが、小豆のぜんざいにはめったにお目にかからず、たいていは、かぼちゃ汁粉だったそうです。「あれはまずかった。いまさら食べたくはない」と言う老人もいます。
稲武町では、昨年「たかきびの会」が誕生し、栽培を復活させました。会では、たかきび粉を、団子だけではなく、クッキーやパンなどに幅広く応用できないかと、研究・活動しています。粒のままの料理や、ほうきづくり、すだれづくり、殻での草木染めも試みています。たかきびの殻で染めた布は、茶系のピンク色になります。
|